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火の鳥は翔び立つ

International Figure Skating 2015年4月号に、“Tatsuki Machida:The Firebird Takes Flight”と題した、町田くんの引退についての記事が掲載されました。
その中の、「火の鳥」「エデンの東」「ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」「交響曲第9番」の振付を担当されたフィリップ・ミルズさんのインタビューを翻訳してご紹介したいと思います。

樹をアーティストとして成長させた3年間は、とても素晴らしい経験だった。
―フィリップ・ミルズ

 おそらく、日本の国外では、フィリップ・ミルズ―町田のコレオグラファー―よりも、町田の(引退)発表に驚いた者はいないだろう。彼はインターネットでそのニュースを知った。
「他のみんなと同じように、私はインターネットで(町田の引退を)知りました。
「今季は、ファイナルのフリーを除けば、ここまで良いシーズンでした。彼は本当に良い滑りをしていて、シーズンの始め頃に彼がそれは美しく滑るのを見るのは、素晴らしいことだった。だから、そう、私は少し驚いています。
「樹は大学院に進学します。彼は、とても学ぶことを愛していたから、その点については、樹がエネルギーを分散されることなく、全力で学問に取り組むことが出来るようになって、本当に幸せだと思っています。彼のためには幸せを感じているのです。」
 ミルズは3年前、町田が初めて、「火の鳥」のプログラムを振り付けてもらえないかどうか打診して来た時のことを思い出した。
「彼はアシュリー・ワグナーの『ブラックスワン』を見てから、自分にも振り付けて欲しいと言って来たのです。このような力強い男性スケーターを火の鳥に変身させることは、実に挑戦的なことでした。
「彼はバレエダンサーのように練習に取り組もうとしていました。これまで、私はこれほどまでに一生懸命練習に取り組んだ選手を指導したことがありません。彼が私が課したトレーニングに時間をかけて取り組んでいることにとても興奮しました。プログラムを作るのはとても楽しい時間でした。それは実に驚異的で―とても達成感のある仕事でした。
「樹は私がこれまで指導した中で一番の教え子だと思います。ミシェル・クワンも素晴らしい教え子でしたが、樹は彼女よりも素晴らしかった。彼は安穏としていることを潔しとしなかった。その態度を私は高く評価しています。
「樹をアーティストとして成長させた3年間は、実に素晴らしい経験でした。彼は従順に、献身的に、意欲的に、私が課したどんな課題にも取り組んだのです。」
ミルズは、彼と町田がどちらも練習と試合の時に行っていた儀式のことを思い出した。「彼がリンクに出て行く前に、私たちは、同時に胸を二回叩く習わしがありました。樹は全日本で、開始のポーズに入る時にその仕草をしていたのです。私は彼と共にそこにあるように感じて、とても心地よかった。それは偉大な瞬間だった。
「彼の成功を願っています。彼の人柄はとても良く、とても礼儀正しく、思いやりがある。私が、世界が彼がそのパフォーマンスによって私たちにもらたしてくれたものを思い起こすことを望んでやみません。」

 インタビューの中に出て来た「胸を二回叩く」動作について気になったので、録画で確認してみました。
 まず、今季のスケートアメリカのSPで、定位置に付く前に大西先生とミルズ先生の前を通る時に、胸に手を当てる仕草。

 そしてミルズ先生が仰ってた「全日本で、開始のポーズに入る時」の仕草。


 遠く離れた場所にいるミルズ先生への想いを表したものだったんですねえ…。

 町田くんが引退を発表した時、私は会場のビッグハットにいて、その場であの挨拶を聞いていました。正直未だに気持ちの整理がついていない状況です。(ツイッタ―ではいろいろ垂れ流してますがw)
 ただ、ミルズ先生と樹がどれほど強い愛情と信頼で結ばれているか、よく伝わるこのインタビューを、代わりに紹介したいと思います。
すいか | 町田樹 | 01:07 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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